ミス・ティーンインターナショナルたる志
代表に選ばれた鈴木陽菜さんの志に胸を打たれました。
受賞のスピーチで、発達障害に対する理解を求める運動をする。そう語ったのです。
(以下引用)
発達障害の弟を持つ鈴木さん。審査のスピーチでは「『普通に生まれたかった』。グレーゾーンの弟は言い、母は泣きました。ありのままの自分を信じ、愛してほしいと、私は施設で学んでいます。私が日本代表になったら、発達障害について理解を求める活動をします。
弟さんの存在がその志を花開かせたのです。
さらに、
同じ環境の親子を救い、無限の可能性を伝えるためです。長年続けたダンスや、モデルで鍛えた表現力を発揮して、世界にグレーゾーンの可能性を伝えます」と力強く語った。
弟さんだけでなく、弟を取り巻く親密な間柄の人たちの視線を上げるために。
個人的な感想では、当事者の苦しみとは違った感情を、特に親御さんは持っているのではないか。陽奈さんは、そのことでトーンダウンした表情の家族の姿を見てきたのではないでしょうか。
発達障害の理解が広まり、深まるほどに、
当事者が伸び伸びと生き、
関係者が胸を張って生きる姿。
陽菜さんのイメージの先にある未来、
是非応援させて下さい。
集合意識の呪縛
人、一人一人の思いは小さくも、
同一の対象物に投げかけられる大勢の人の思い(念)はすごい力になり、
重圧としてのしかかります。
そこに自分に非を感じている場合は、そこを開口点として
圧力が精神の膜を突き破ってきます。
周囲の目と、
自分の罪悪感
分かりませんが、陽奈さんのお母さんは時に、自分の何かを悔んだのであれば、
発達障害に対する無知な周囲の偏見が、寄りかかってきたのではないでしょうか。
陽奈さんの活躍は、そんな ”周囲の目” を昇華させ、軽くすることになるでしょう。
罪悪感を持った人は、
「自分があぁしておけば」
「自分がちゃんとしていないから」
「自分が・・」
と、
ひとしきり、自分を恨む声が出てくるでしょう。でも出し切って欲しいです。
集合意識の届かない、自分一人の空間で。自分の声に耳を傾け、醜態をつく自分を直視し、悲しみ、涙に換えて欲しいです。
人の声があると、自分の気持ちが迷子になってしまいますからね。
脳みそは一貫性を好む
人は誰しも納得のいかない現実に対して、理由をあてがおうとしてしまいます。
今の自分のできることを無視してまで、できないところ、至らないところばかりを拾い集めて、
「やっぱり、こんな自分だから・・」
と帰着させようとしてしまいます。
現実を受け入れるために、過去の自分の声を聞き、想いをすくい、
時に、目を見て、手をとり、抱きしめてあげてください。
他の誰も入れない部屋の中で、自分同士で。
陽奈さんのアクションの先には、お母さんの笑顔と溢れる涙があるのではないでしょうか。